説明


大成殿
Dacheng Hall
大成殿は孔子廟建築群の中で最も格式の高い建物で、高い基壇の上に建てられています。殿前の露台は、釈奠の礼で孔子を祭る際に佾舞が奉納される場所です。露台正面の「螭陛(ちへい)」は龍の子の一つを表した石彫で、その上部は「御路」と呼ばれ、皇帝専用の道を象徴しています。基壇の四隅には排水のための「散水螭首(さんすいちしゅ)」が設けられており、別名「鰲頭(ごうとう)」とも呼ばれ、「鰲頭を独占する(=試験に首席で合格する)」という吉祥の意味が込められています。
大成殿の屋根の大棟には孔子廟特有の「通天筒」があり、垂れ棟には『詩経』で孔子に感化されたとされる「鴟鶚(しがく)」が一列に飾られています。殿内の北側中央には孔子の神位が祀られており、これは明の嘉靖年間に像を廃し、木彫りの神位に改められたもので、孔子を「至聖先師」としてお祀りしています。殿内の両側には四配と十二哲の神龕が並び、上部には歴代皇帝から賜った扁額が掲げられ、孔子の崇高な地位を示しています。
レビュー
レビューはまだありません。