説明


雲林布袋戲館
Yunlin Palm Puppets Museum
雲林布袋戯館の前身は、虎尾鎮の林森路と中山路の交差点に位置する「虎尾郡役所」です。昭和6年(1931年)に設置され、日本統治時代には虎尾地域の行政および治安の中心機関でした。第二次世界大戦後は虎尾地区の区役所として使用され、その後の地方自治実施に伴い虎尾警察署へと改編されました。
虎尾地区は工業発展の必要性から碁盤目状の市街地として計画され、町の中心部に位置する虎尾郡役所は、虎尾の発展を物理的に証明する建物であり、現在も残る数少ない日本統治時代の郡役所の一つとして貴重な歴史的価値を有しています。
この建物は建築様式としても特徴的で、複数の試験的なスタイルを取り入れた「半木造」構造(木材とその他の素材を混用した建築)です。赤レンガ造りのデザインは、当時の虎尾地域の建築スタイルに大きな影響を与えました。また、現在の台湾ではほとんど見られなくなったバランスウェイト式のスライド窓も保存されています。
近年、国内外で歴史的建築物の再活用が盛んになる中、台湾の布袋戯における雲林県の重要性を踏まえ、雲林科技大学に委託して「雲林県虎尾鎮布袋戯テーマ館計画報告書」が策定され、それをもとに詳細設計の入札や工事発注が行われ、2006年(民国95年)12月に修復が完了しました。
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