微縮模型-総統府

中華民国総統府庁舎は1919年に完成し、辰野金吾風の建築様式で建てられた中華民国の国定古跡です。
当初は台湾の日本統治時代に「台湾総督府」として使用されていましたが、後に中華民国政府が台湾へ移転した後は総統府として利用され、台湾の重要な政治の中枢となっています。

日本統治時代の行政機関として使用されていたこの建物は、ヨーロッパの歴史主義の影響を受けたネオ・ルネサンス様式の建築であり、19世紀のヨーロッパ歴史主義と機能性の影響が色濃く表れています。
建物全体は4つの長いウイング（長翼）が取り囲む閉鎖型の矩形構造をなし、その中央を貫く主軸の中翼によって矩形の内部に2つの中庭が形成されています。
正面の主楼中央には高さ67メートルの塔楼が設けられており、当時の台湾において最も高く、象徴的な建築物の一つとされていました。